料理酒ってとりあえず安いやつ買っているけど、普通のお酒と何が違うのかなって思ったことありませんか。
お米だけで造られた日本酒は「純米酒」のみ。それ以外は安くなればなるほど添加物が増えていきます。
料理用の日本酒も添加物だらけのお酒ではなく、米と米こうじだけで造られた日本酒を選んでみませんか?
料理酒を使う目的
本来料理でお酒を使う目的は、
- 食材の臭いを消す
- 食材を柔らかくする
- うま味を加える
- 風味を豊かにする
- 調理の仕上がりが早くなる
などがあります。
ところが加える日本酒が添加物だらけであればなんのために料理酒を使っているのかわからなくなります。
料理に使う日本酒は米だけで造られた純米酒を使うとよいのではないでしょうか。
純米酒と合成酒

純米酒以外の日本酒は添加物が増えていくたびに名称が変わります。
純米酒 → 本醸造酒 → 普通酒 → 合成酒
となります。
純米酒、本醸造酒、普通酒、合成酒のそれぞれの主な成分は下記の通り。
- 純米酒:米、米こうじ
- 本醸造酒:米、米こうじ、醸造用アルコール
- 普通酒:米、米こうじ、醸造用アルコール、糖類、酸味料
- 合成酒:醸造用アルコール、ブドウ糖、水あめ、グリセリン、
コハク酸、乳酸、グルタミン酸ナトリウム、グリシン、
アラニン、酸性リン酸カルシウム、着色料、香料
※出典:食品の裏側 安部司 東洋経済新報社 2005
純米酒は読んで字のごとく原材料は米と米こうじのみ。
本醸造酒は純米酒を薄めて量を増やして造られます。そのときに醸造用アルコールが添加されます。

さらに糖類や酸味料などで味を調整したのが普通酒(一般清酒)。普通酒になると添加物で味はいかようにでも調節できるそうです。

さらに安く作れるのが合成酒。

醸造用アルコールに添加物をたくさん入れてそれらしい味にしただけです。
こうなると本来うま味や風味を出すために米こうじが米のタンパク質をアミノ酸に変え作り出した旨味成分を使うという目的からは遠く離れてしまいます。
できれば本来料理で日本酒を加える目的を考えて、純米酒を選びたいところです。
我が家で使っている純米酒
こんなことをいっていると、さぞかし高いお酒を使わなければならないと思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
よく原材料表示を見ればちゃんと料理に使えるように純米酒が造られています。
我が家で使っているのはスーパーで普通に売っているこちらの純米酒。
原材料表示を見るとちゃんと米と米こうじしか使っていません。
もちろん合成酒よりは高くなりますが、普通に料理に使う分にはたくさん使うわけではありませんし、気軽に購入できるものだと思います。
まとめ
料理に使う日本酒と一口に言っても、添加物で作られた合成酒から米と米こうじだけの純米酒まで幅広く売られています。
もちろん安く手に入るのは合成酒ですが、うま味を加えたり風味を豊かにするために料理に使うのであれば純米酒を選びたいところです。
日々の調味料選びの参考にしてみてください。