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危険な農薬はまだまだなくならない| グリホサート系農薬の話

最近一つのニュースが目に止まりました。

独バイエル、1兆円超の和解金で合意 農薬巡る訴訟で(日本経済新聞2020/6/25)

ここで出てきているドイツのバイエル社は、アメリカのモンサントという会社を買収した会社です。

モンサントという会社はラウンドアップという商品名で有名な除草剤を開発し、それに耐性を持つ種子とセット販売をして世界中で莫大な利益を上げてきました。

このニュースはモンサント社に対して起こされていた訴訟に対して買収したバイエル社が1兆円をこす賠償金を支払うことで原告側と和解した、というものでした。

これで少しは状況が変わるのか、と一瞬思いましたがそんな訳はありません。

バイエル社側はラウンドアップ(主成分グリホサート)自体は問題ないとして今後も発売を続けるそうです。

そもそも何が問題?

ラウンドのアップの何が問題だったのか。

それは”発がん性”です。

ラウンドアップの主成分であるグリホサートは2015年に世界保健機関(WHO)の外部研究機関である国際がん研究機関(IARC)により「人に対しておそらく発がん性がある」とするグループ2Aのカテゴリーに指定されました。

要するにもうWHOは発がん性があると認めているわけです。

しかもモンサント社がそれを十数年に渡って隠蔽していたことを示す機密文書の存在まで明るみに出ています。

発がん性があることを知っていたわけですね。

それよりも莫大な利益を優先してきたというわけです。

日本の現状は?

そんな世界を巻き込む大きな問題となっているグリホサート系農薬ですが、日本では大きなニュースとしてとりあげられることはなく、世界にかなり遅れを取っています。

事実、ラウンドアップの名称で有名な雑草除去剤はまだまだ普通にホームセンターの一番目立つところで、さもいい薬かのように売られています。

また、商品名こそラウンドアップではないですが、成分は思いっきりグリホサートというものも安く販売されています。

いまや農薬大国と言われている日本の現状がこれです。

今日もホームセンターの一番目立つところでラウンドアップは売られ続けています。

日本の農地はグリホサートが使われている可能性が大きい

このような現状を踏まえると、普通に農薬を使って栽培された野菜の土壌にはグリホサート系の農薬がまだまだ大量に使われている可能性があるということです。

これは私自身も自分で畑を始めて、これまで全く縁がなかったホームセンターの中の園芸コーナーに行って初めて気づいたことでした。

危険な農薬から自分の身を守るにはどうすればいい?

これではいかにグリホサートに発がん性があって危険だ、といってもまだまだ日本の現状は変わりそうにありません。

自分の体に取り入れる野菜や穀物などにそのような危険な物質が含まれていることを想定して、そこから自分のみを守るにはどうしたらいいのか。

一番の近道は自分で安全な作物を作ることです。

もちろんその畑にこれまでグリホサートなどが使われていないことを願ってですが。

農家さんを批判してもあまり意味がない

普通に売られている野菜はたくさんの農薬が使われていることは変わりありません。

ですが、大量に均一なものを生産しなければ職業として食べていくことが難しい農家の人の気持ちもわかります。

農家の人は自分たちが食べる分は別に作るとも言われています。

なので、自分が無農薬のものを食べたいのであれば普通に売られている野菜のことを否定するのではなく、自分で作るか、有機栽培や無農薬栽培をされている農家から野菜を買うようにしましょう。

みんながそうしていくことで、自然栽培や有機栽培をしてくれる人が増えていってほしいと願います。

食の安全は自分で選ぶところから

私は現状を知った上で自分が安心して食べるものは小さな畑でいいからできるだけ自分で作っていこうという思いを強くしました。

とはいえ、すべてをまかなうことはまだまだ難しいので、その分は自然栽培や有機栽培をしている農家さんから購入するようにしています。

果物などは自分で作るのはかなりハードルが高いですからね。

本当に農薬のことを気にするのであれば、農薬の危険性を声にしていくことも大切ですが、まずは自分の体に取り入れるものを安全なものにできるようにすぐにできるところから選び方を変えてみてはどうでしょうか。

グリホサート問題も含めた日本の食の問題はこちらの本がとてもわかりやすくまとまっているので興味のある方はご一読をおすすめします。

著者は元農林水産大臣でいまは日本の種子を守る活動をされているそうです。