コンビニでコーヒーを買うとついついミルクを入れてしまうことありませんか。
あれって何でできているか知っていますか。
実はただのサラダ油でミルク成分は一切入っていないものがほとんどなんです。
ミルク風サラダ油が正しい認識です。
コーヒーフレッシュの中身

食品添加物の実情が書かれてベストセラーとなった「食品の裏側」ではコーヒーフレッシュの製造方法について述べられています。
いわく、コーヒーフレッシュはミルクや生クリームは一切使われておらず、油と水を混ぜて白く濁らせたものにクリームの香りをつけたものなのだそうです。
感覚的にはミルクを入れて少しラテ気分、なんて考えていましたがなんのことはない、コーヒーにサラダ油を入れているだけでした。。
昔の自分に教えてあげたい。
コーヒーフレッシュの原材料
コーヒーフレッシュは下記の原材料でできています。
- 植物油脂
- カゼインナトリウム
- 加工でんぷん
- グリセリン脂肪酸エステル
- 増粘多糖類:ミルクらしいとろみ
- pH調整剤:クエン酸、クエン酸ナトリウム
- カラメル色素
- 香料(ミルクフレーバー)
ほんとにこれコーヒーに入れるためのものなのっていう感じですよね。。
お砂糖とミルクは?

飛行機や電車などでコーヒーを頼むと、
「お砂糖とミルクはお使いですか?」
と聞かれます。
これは正しくは
「お砂糖と油はお使いですか?」
となるわけです。
いやいやコーヒーに油はいりませんよ。
知らないということは恐ろしいことです。
乳製品を原料とするコーヒーフレッシュはないの?
では、市販されているコーヒーフレッシュはすべて油なのでしょうか?
いやいや国内で広く市販されているものの中にひとつだけあるんです、ミルクを原料として造られているものが。
ほとんどのコーヒーフレッシュが植物油脂を主成分としているのに対して、森永乳業が販売する「クリープ」は乳製品と乳糖の2つを原材料とするコーヒーフレッシュです。
発売が1961年なので添加物も多く発明されていない時代だったのかもしれません。
これを使うのであればまだましなのかもしれませんね。
クリープの歴史
森永乳業のブランドサイトを見てみると、昭和26年に英文雑誌に掲載された「生クリームのパウダー化」と題した論文にヒントを得た当時の代表取締役専務が「粉末化しても生クリームの風味と効果を引き出す」という課題を解決し、2年間の試行錯誤の末に生まれたのが日本初のクリーミングパウダー「クリープ」だそうです。
コーヒーを飲む習慣が広まっていなかったため販売は昭和36年にずれこんだそうですが、それ以降今も残っているということは添加物が少なくコーヒーフレッシュとして愛用されている方が多いということなのでしょう。
コーヒーフレッシュを使うときは一歩立ち止まってみよう

ほとんどのコーヒーフレッシュがたとえサラダ油だとしても、あの味が好きだという人は別に使えばいいんだと思います。
何を身体に取り入れるかは消費者の自由ですしね。
ただ、コーヒー好きの私はサラダ油を入れるというのはどうも抵抗があります。
コーヒーはしっかり管理された農園で造られた豆を焙煎から日の浅い鮮度のいい状態で飲むと、香りも素晴らしく甘みも感じられて本当に美味しいものです。
油などを入れずに美味しいコーヒーを楽しみたいところです。
コーヒーの美味しさを決める焙煎からの鮮度の重要さを知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
1.食品の裏側 安部司 東洋経済新報社 2005
2.森永乳業ブランドサイト:https://www.creap.jp/about/index.html