食事

有機≠安全. 知っておきたい3つのこと.

食の安全について気にしていると、とりあえず有機栽培と書いてあったり、有機JASマークのシールが貼ってあると安全なものだと思ってしまいますよね。

私もその癖があるのですごくわかります。

ただ、最近読んだ本で有機栽培といえども安全ではないことを学んだので、食の安全について興味がある方の参考になればと思い、ご紹介してみようと思います。

本のタイトルは

「野菜は小さい方を選びなさい」

で著者は岡本よりたか氏

私は市民農園を始めて2年目から岡本よりたかさんの無肥料栽培という考え方をベースに、有機肥料も使うのをやめ、腐葉土や無農薬の米ぬかなどしか使わなくなりました。

本のタイトルをみると、内容が野菜の選び方などが書かれているかと思ってしまいますが、実際には食の安全についてもっと掘り下げられた話がされています。

安全な野菜を選ぶために知っておくべきこととは

本の後半で野菜別に無農薬や無肥料で栽培された野菜の見分け方のポイントがいくつか乗せられていますが、本全体としては安全な野菜を生産しにくくなっている社会の仕組みについて語られています。

具体的には

  • 不自然になっている現代の野菜の作り方
  • 有機肥料の中身の落とし穴
  • 遺伝子組み換え作物と自家採取できない種

について書かれています。

これらのキーワードに興味がある人には読む価値のある本だと思います。

不自然になっている現代の野菜の作りかた

野菜は本来農薬や肥料がなくても土の中の栄養分を使って自然に育つもの。

それが画一的な大量生産をするために農薬を使うことで土壌の微生物がいなくなり、微生物がいなくなるから土壌のミネラルバランスが崩れ、ミネラルバランスが崩れるから人間が肥料をいれなければ野菜が育たなくなる。

このサイクルを理解すると土に人間が栄養素をいれて野菜を育てるという不自然さを感じるようになりました。

さらに著者は有機と名がついていても肥料を使わない方針を取っています。

化学肥料より危険な有機肥料もある!?

よく有機栽培とはいっても使っていい農薬があるから、無農薬ではない限り安全ではないということも言われますが、それだけではありません。

有機栽培は使用する肥料の違いから2つに分けられます。

1つは家畜の排泄物を発酵させた動物性たい肥を使う方法。

もうひとつは食品の残飯や枯葉、油粕、米糠などを発酵させて植物性たい肥を使う方法です。

動物性たい肥の場合、家畜が食べていた飼料がそのまま肥料の構成物質に影響します。

たとえば、食べていたものが遺伝子組み換え穀物であった場合その成分が残留している可能性があるということ。

また、本来草しか食べないはずの牛に対して、脂身を増やすために穀物を与えて育てていた場合、牛は胃炎のような症状になることもあり、それに対して抗生物質が投与される。

その場合、牛の排泄物には抗生物質などの成分が含まれることもあり肥料とするには自然なものとはいえないことになります。

これらのことから、有機肥料を使った有機栽培といえども安全ではないことがわかります。

自家採取できなくなってきている種

さらに問題となるのが栽培に使用する野菜の種。

これまで大量生産をするために病気に強く、収量も多く、日持ちがするように品種改良がなされてきました。

交配によって様々な優位な特性を掛け合わせて作られてきたまではよかったのかもしれません。

ところが、最近では遺伝子組み換えによってこれらの特徴をもつ作物の種を作るようになってきています。

そして、種なのに特許がつけられ、自家採取ができないような仕組みが作られてしまった穀物もあります。

日本にもその土地その土地で代々受け継がれてきた固定種、在来種と呼ばれる品種がありますが、それらの野菜を育て、自分たちで種を守っていく必要性があることがこの本を読むとよく理解できました。

このあたりは「売り渡される食の安全」という本にさらに詳しく書かれているので興味のある方は覗いてみてください。

食の安全について興味がある方は一読の価値あり

今回ご紹介した本を読むと、有機栽培といっても安全とは限らず、有機肥料にも遺伝子組み換え穀物や肥料の元となった家畜の飼育環境が影響する問題を知ることができます。

本当に安心で安全な野菜を食べたいと思ったら有機栽培や有機JASマークがついているから安心だと先入観を持たないことが重要だとこの本を読んで再確認しました。

「有機」という言葉のみで野菜を選ばないように、

生産者の顔が見えて信頼できそう

無肥料栽培に取り組んでいる

自然農を実践している

などいろいろな視点から選べるといいですよね。

幸い最近では自然栽培で育てた野菜を生産者から直接買える食べチョクやふるさと21などのサイトもあります。

わたしもよく利用していますし、これからの野菜選びの一つの方法として良さそうですね。

もしあなたが食の安全について興味があるのであれば、今回ご紹介した本書をご一読されてみてはいかがでしょうか。